Nothing-at-Stake問題

理論上、外部資源を必要としない形での確率的ビザンチンコンセンサスはNothing-at-stake問題6に晒されています。 これが理論上の問題になるのはブロックの生成にかかる機会費用が無視できるほど小さい場合です。 言い換えると、既知の(自身が作成し、公開していないものも含む)全ブロックチェーンフォークに対してブロックを作成できるほどブロック生成コストが低い場合です。 対象的に、Proof of Workをコンセンサスに用いた場合はブロックの作成に多くの資源を必要とするのでそのような問題は発生しません。

NEMではブロックの作成自体にはほとんどコストがかかりません。ですのでNothing-at-stake問題に対処するためにブロック作成難度に上限を設け、フォークを解消する際に巻き戻せるチェーンの長さに制限を加えています。

5.1節: ブロック作成難度の説明しているように、ブロック作成難度の変化率には最大5%という制限がかかっています。 攻撃者の収穫パワーがネットワーク全体の50%よりもずっと低い場合、攻撃者の(公開していない)ブロックチェーンの作成にかかる時間が、そもそもメインのチェーンよりも遥かに長くなることを意味しています。 よって攻撃者のブロックチェーンが受理される可能性は考えにくいものとなります。 加えて、ブロックチェーンはフォークの解消時に360ブロック以上遡らないように決められています (5.4節: ブロックチェーンの同期を参照)。これにより収穫者が複数のフォークで収穫をする事態が避けられます。

6. Vitalik Buterinによるブログ記事が概観を掴むのに適しています。https://blog.ethereum.org/2014/11/25/proof-stake-learned-love-weak-subjectivity/

results matching ""

    No results matching ""